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また、当事務所をより知っていただくため、実際の事件の解決までのアレコレや、
相手方・裁判所に送った書面なども、守秘義務やプライバシーに配慮した上で、
分かりやすくご紹介できればと思っています。
刑事事件
今日は、少し難しくデリケートな事柄について触れてみます。性的な被害の刑事事件は、残念ながら、なくなることはありません。特に、この福岡県の性犯罪は、人口当たりの事件数が多い方です。(率直に言うと、悲しいですが全国ワースト5位以内ですので、県全体で改善したいです。)そして、残念ながら事件が起こってしまったとき、示談に焦点が当たることがあります。示談によっては、実刑とならず、執行猶予となることがあり得るからです。性的な事件は「心の殺人」と呼ばれ、年々厳罰化傾向にありますが、【示...
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刑事事件
先の清原(元)選手のニュースに触れたコラムで、罪(刑)の相場という言葉を出しました。罪(刑)に相場はあるか?私は、ある、と考えています。日本の裁判官は、個々の裁判官が、独自に(自由に)刑を決めているわけではありません。例えば、前科前歴のない人が、覚せい剤を1回使用したとして起訴された。個々の事情はとりあえずおいておき、東京地方裁判所のA裁判官は執行猶予、福岡地方裁判所のB裁判官はいきなり実刑で懲役1年半。これでは、国家の刑罰権の公平性・統一性を保つことができません。...
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刑事事件
最近のコラムで勾留質問について触れました。思い出したこと…1)勾留質問は、ほかのコラムで書いたとおり、被疑者と裁判官と書記官、この3人で小さな部屋(2〜3畳くらい)で行います。私は当時まだ20代の裁判官(しかも女性)だったので、なかなか被疑者に裁判官と思われず、よく被疑者が書記官(中年男性のことが多かったです)の方を向いてスタンバイしていました。裁判官は「おじさん」、というイメージがありますものね。。。2)覚せい剤取締法違反罪の被疑者で、まれに「キレメ」の状態(覚せい剤の禁断...
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刑事事件
続きです。裁判官:それでは、今から、あなたを勾留してほしいという理由となっている事実、すなわち被疑事実といってあなたが疑いをかけられている犯罪事実を読み上げますので、そのまま聴いていてください。覚せい剤取締法違反罪(自己使用)の例被疑者は、法定の除外事由がないのに、平成27年12月◯日から同月◯日ころまでの間、福岡市◯◯区〜において、覚せい剤であるフェニルメチルアミノプロパンを含有する水溶液若干量を自己の身体に注射し、もって覚せい剤を使用したものである。今読み上げた事実につ...
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