労働事件
ユニオンさんと対決しました
昨年、ご依頼により、ユニオンさんと〔対決〕する機会がありました。
一人でも一般加入できるユニオンさんから突然の団交申入れがあった雇用者様側のご依頼で、
代理人として団交に関与しました。
ユニオンさんは、特に、不当な労働環境や不合理な労働者側の状況等に対し、
ユニオンさんがあったからこそ改善されてきたという、
崇高な理念や存在意義があるのだと思います。
そこに対しては、敬意を持つべきだと感じています。
ただ、労働者側の問題のすべてについて、
ユニオンさんが関わることが適するとも限らないと感じました。
特にその案件は、ユニオンさんというより、
弁護士、警察、裁判所などが関与すべき事案でした。
ユニオンさんと一度対決はしましたが(大声を出されたり、机を叩かれたり…)、
相手方にも弁護士が就いてこそより良い解決ができると感じたので、
相手方にも弁護士を就けるように促し、その後、双方弁護士が就いた交渉の結果、
お互いにとって早期円満解決が果たせました。
ユニオンさんには嫌われたかなぁと思いますが、
事案に応じた仲介者の選択(弁護士なのかユニオンなのか、はたまた警察等なのか)も、
その解決にとって重要な要素となるのだと、私共も勉強になりました。