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コラム

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また、当事務所をより知っていただくため、実際の事件の解決までのアレコレや、
相手方・裁判所に送った書面なども、守秘義務やプライバシーに配慮した上で、
分かりやすくご紹介できればと思っています。

刑事事件

勾留質問とは?

事件の報道に接し、勾留質問のことを思い出しましたので、
今回はこの手続の実際を書いてみたいと思います。

刑事事件の被疑者となり身柄を拘束されると、逮捕→勾留→起訴と進んでいきますが、
勾留の際は、裁判官が直接被疑者の言い分を聴くという手続があり、
これを勾留質問といいます。

勾留質問は、小さな部屋で、被疑者・裁判官・書記官の三人で、
次のようなやり取りをするものです。
自分が行っていたやり取りを再現してみます。
(裁判官によって細部は異なりますが、法律に則った基本的部分は同じだと思います。)

裁判官:私は◯◯地方(簡易)裁判所の裁判官です。
今からあなた(被疑者)に対して勾留質問という手続を始めます。
この手続は、あなたに対して検察官から勾留してほしいという請求があったため、
あなたを勾留すべきかどうか裁判官が判断するに当たり、
事件に対するあなたの言い分を聴くという手続です。
手続の意味は分かりますか?

被疑者:はい・いいえ など

裁判官:その前にあなたに黙秘権について説明します。
既に警察官や検察官から聴いていると思いますが、あなたには黙秘権があります。
黙秘権とは、言いたくないことは言わなくていい権利です。
ですから、後で私からあなたに質問をしますが、あなたはそれに答えなくてもいいです。
あなたは、黙っていることも答えることもできます。
ただ、答えたことは、後からあなたに不利な証拠となることもありますので、
質問に答える場合には、よく考えて答えるようにしてください。

★そのほか、当番弁護や被疑者国選弁護人制度について説明することもあります。

〜続く〜

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